Virtual Design World Cup 第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド
ワークショップレポート ダイジェスト
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Virtual Design World Cup ワールドカップ賞(最優秀賞) 賞金100万円!
第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド
〜 BIMとVRを駆使して先進の建築土木デザインをクラウドで競う! 〜
Theme 2011 “ SHIBUYA Bridge ” ペデストリアンブリッジデザイン 〜 新しい都市空間装置 〜 |
▼第1回 レポート(2011/05/13) ▼第2回 レポート(2011/06/27) ▼第3回 レポート(2011/07/22)
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第1回 ワークショップレポート 〜渋谷の街を現地調査 開催日時 : 2011年 5月 13日(金)
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“BIM&VRに興味を持つ仲間が出会い、実際に現地に出かけ、新しいまちづくりのアイディアを交流します。
お互いの創作意欲を刺激しあいませんか?“
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前編:あいさつ〜現地調査 |
後編:ランチミーティング〜Allplan体験セミナー |
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第1回ワークショップは、渋谷の街を実際に歩いて現地調査。A,B,C の3 チームに分かれて渋谷西口から出発し、約1
時間かけて思い思いに渋谷の街を歩きました。それぞれ異なる順路を回った3チームですが、建設中の「渋谷ヒカリエ」と完成後の未来の渋谷のイメージに対する強い興味は共通していたようです。現地調査後のランチミーティングでは意見や感想を交換し、ワークショップ講師の傘木氏より第2回の「提言作り」や今後の課題制作を踏まえたアドバイスと総括が行われました。
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各チームの歩いたエリアマップと順路 |
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渋谷に馴染みのないCチームは真っ先に
「渋谷のシンボル」であるスクランブル交差点へ |
「渋谷は起伏が激しく地形の変化が大きな街。視点を自由に変えられるUC-win/Road
を活用して、
実際の目線で空間の高さを感じ取りながら検討すると、イメージしやすいし面白いと思います」
(講師・傘木宏夫氏) |
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Aチームは桜丘からセルリアンタワー方面へ
「公開空地は有効面積に応じて建物の容積率の割り増しや高さ制限緩和が受けられるので、
都市に緑地を作る手段として有効ですよ」(傘木氏) |
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Bチームは渋谷駅東口のタクシープールを
通り抜け、建設中の渋谷ヒカリエへ
新しく発展していく渋谷の街を想像 |
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現地調査後のランチミーティングで意見や
感想を交換。各自の携帯から
専用アドレス宛てに送信した
渋谷の街の写真を見ながら総括が行われた |
「渋谷にはよく来るが、買い物目的だといつもきまった場所しかこない。
自分が思っていたよりも色々な場所があり、さまざまな顔を持っている」
(Aチーム感想)
「東口に建設中の渋谷ヒカリエなど駅周辺にガラス張りのデザインのものが多い。
歩道橋をガラス張りにすると景観を統一できるのでは」
(Bチーム提案) |
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第2回 ワークショップレポート 〜イメージの議論と提言作り 開催日時 : 2011年 6月 27日(月)
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アイデアの発展、課題制作への刺激、コミュニケーションの共有による触発を目指す今回のワークショップ。
第1回の渋谷現地調査をふまえ、熱心なディスカッションと提言作りが行われました。
第1回ワークショップにおける現地調査の結果をふまえ、講師・傘木氏によりまちづくりの概念や意義についての簡単なレクチャーが行われた後、A・Bそれぞれ3名ずつの2チームに分かれた学生は課題であるデッキのイメージについて議論。VRデータに実際にデッキのパーツを配置して計画案を作成し、VR-Cloud(TM)を通してVRデータの操作を行いながらプレゼンテーションを行いました。
両チームが選んだデッキの配置場所は奇しくも同じ東口バスターミナルのエリアとなりましたが、まったく異なる案となっており、お互いに大きな刺激を受けたようでした。また、計画案についての質疑応答も熱心に交わされました。 |
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●Aチーム プレゼンテーション
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渋谷の新しいシンボル、
表参道・青山方面へのアクセシビリティ向上、
ユニバーサルデザインの
3つのコンセプトと対応を軸とした発表 |
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デッキにより表参道・青山方面へのアクセシビリティを
向上させる銀座線の駅と歩道の直結により実現 |
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エレベータの設置により
バス・タクシー乗り場のバリアフリーを実現
また、全体を覆うことで雨にもぬれずに済む |
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ターミナル全体を覆うように面積を広くもたせて
コンビニやお店を設置する。噴水や像なども置き、
ハチ公に代わる新しい待ち合わせ場所とすれば
スクランブル交差点側の混雑解消にもなる |
「同じ場所をテーマにしていても、違ったものができてくる。
これによって他の参加者も触発されると思います。
異なる意見やアイデアで協議を行うのはまちづくりにおいて非常に重要なこと」
(講師・傘木宏夫氏) |
●Bチーム プレゼンテーション
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東口バスターミナル上に、
ヒカリエと直結する数字の「8」の字型のデッキを計画し、
自らチーム名を「渋谷エイト」と命名 |
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8の字型には、
スクランブル交差点側のハチ公に代わるシンボル
という意味をこめた |
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8の字型の中央の穴により
デッキ下方の閉塞感や空気の対流を解消 |
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連結する建設中のヒカリエには劇場が入る予定なので、
公演後や待ち合わせなどで
人が滞留する場ともなることを想定 |
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最終回のワークショップでは、作品の意図の共有、コンセプトの集約を経た上で、
いよいよ見せ方の検討とクラウドによるプレゼンテーションへ。
今後の制作に向けて学生たちにとって大きな刺激となりました。
今回はAチーム4名、Bチーム3名に分かれ、前回までのワークショップで作成したデータを引き継いで使用し、コンセプトや意図を共有。その上で講師・傘木氏のアドバイスをもとにしながら、作品の意図を伝えるために、VR-Cloud(TM)上でどのように見せるのかを検討していきました。
スクリプトの作成では、自由度の高いツールゆえにアイデアが散逸してしまい、どこに焦点をおくかで両チーム苦戦していましたが、最終的にはコンセプトをしっかり掘り下げることでうまく意図を伝えられることに成功しました。 |
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「自分たちの意図だけでなく、そこから抜け落ちている利害関係者の視点を
プレゼンに織り込むことで、説得力がアップします。
造形的な美しさだけでない、自分たちなりの見せ方に取り組んでみましょう」
(講師・傘木宏夫氏) |
●Aチーム(「ユニバーサル」チーム) スクリプトによるプレゼンテーション
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全体として俯瞰的に見せるよりも、
デッキ内の空間を歩いて移動する視点の飛行ルートで
施設をひとつひとつ見せていく手法に |
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俯瞰的な全体図からスタート
駅と直結している様子を強調し、
新たなランドマークへの入り口であることを伝える |
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デッキ内部へと視点を移動させてゆき、
歩行者の視点で |
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デッキ内部へと視点を移動させてゆき、
歩行者の視点で噴水、コンビニ、オブジェ等を
見せることにより滞留場所としてのコンセプトを表現 |
●Bチーム(「渋谷エイト」チーム) スクリプトによるプレゼンテーション
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直結するヒカリエが象徴する「近未来文化の発信」や、
新たなシンボル「SHIBUYA"8"」をコンセプトとした
未来創造という点にコンセプトを集約 |
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ヒカリエ=近未来のイメージからスタート |
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シンボルとしてのアイデアの元となった
「ハチ公」を見せる |
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形状を俯瞰的に確認
近未来文化の発信をイメージするヒカリエと直結し、
待ち合わせ場所としての機能を強調
採光を意識した明るい空間をアピール |
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