徳山動物園に続く道に魅力あるアイデアを募集

ノミネート作品決定

クラウド審査の結果、ノミネート作品が決定しました!11月20日(木)デザインフェスティバル2025 Day2にて、最終審査・表彰式が行われます。

  • エントリーNo.12 T-ZOO

    A New Mobility Experience Enriched by a "Sando" Sequence  — Tourism and Interaction through AI Taxis
    • 本作品は、AIタクシーによる地域活性化と、日本の神社をモチーフにした動物園への遊歩道を組み合わせた計画を提案します。AIタクシーは単なる移動手段ではなく、AIコンシェルジュによる地元名所の紹介やアプリでの簡単なアクセスにより、住民と訪問者の交流を促進します。動物園へのルートには「参道」を組み込み、期待感を高めながら道中そのものを楽しむ仕掛けになっています。これらの要素が相まって、地域全体に活気と交流を生み出します。

  • エントリーNo.22 Beast

    Time walk with the Beasts
    • 仮想現実を通じた没入型の文化探訪に重点を置いたデザインです。訪問者と住人はVRヘッドセットを装着し、それぞれ日本の象徴的な生き物にインスピレーションを得た、個性的な動物をテーマにしたゾーンに入ります。体験は象徴的な動物とその文化的意味を表したタロットカードから始まります。カードを選択すると、民話、芸術、伝統を生き生きと再現した、細部までこだわった美しい世界へと誘われます。インタラクティブな要素が、学習、考察、そして感情的な繋がりを促します。このプロジェクトは、日本の象徴的な動物たちを称えつつ、世界中のあらゆる年齢層の訪問者に共感と好奇心を育む、記憶に残る教育的体験を提供することを目指しています。

  • エントリーNo.36 Dreamer

    Skylife Walk
    • Skylife Walkは、移動とコミュニティライフを融合させた高架歩道橋です。あらゆる年齢層が利用できる空間として設計されており、子供向けのプレイゾーン、若者向けのスポーツゾーン、高齢者向けの安らぎゾーンの3つのゾーンがあります。これらのエリアは、リアルタイム情報と道案内を表示する有機ELスクリーンが設置された近代的なステーションで結ばれています。広々とした視界を備えたクリーンエネルギー交通システム「GlideX」と、ナビゲーションと翻訳を支援するAIアシスタント「Robot Guidy」が、移動を快適で楽しいものにします。Skylife Walkによって、街の上空で一歩一歩が人々、テクノロジー、そして自然をつなぐ架け橋となります。

  • エントリーNo.37 The Prophet

    Eternal Timeline
    • Eternal Timelineは、時間とテクノロジーが融合する未来的な遊歩道です。AI搭載のバスが四季折々の鮮やかな景色を映し出し、視覚的に旅行を体験できます。ホログラムステーションでは、過去、現在、そして未来を行き来しながら、人々が交流し、学び、コミュニケーションをとることができます。ガイドロボットがフレンドリーに助けてくれて人々の体験を向上させます。ホログラム停留所ごとに設置された動く歩道は、ダイナミックな都市のランドマークとして機能しながら、高齢者の疲労を軽減します。モビリティ、記憶、そしてイノベーションがシームレスに融合することで、遊歩道は生きたタイムラインへと変貌を遂げ、すべての歩行者に学び、繋がり、そしてインスピレーションを与える公共空間となります。

  • エントリーNo.45 OOZ

    The Road
    • 徳山駅から徳山動物園までを結ぶ2キロメートルの遊歩道を、持続可能で包括的、そして未来を見据えた公共空間として再構築するプロジェクトです。まず、「Zoo on the Street」が、動物に優しく環境に配慮したデザインを街中に展開し、自然との日常的な触れ合いを創出します。次に、「Linear Urban Leisure Space」は、車線を削減して緑豊かで高齢者に優しい公共空間へと変貌させ、移動性と文化、レジャー、そしてコンパクトな都市生活のバランスを実現します。最後に、「Smart Tri-Modal Mobility(CApresso)」は、陸路、空路、高速ネットワークを横断する自律型3次元モビリティを導入して効率的な交通流を実現します。これらの戦略を組み合わせることで、周南市の遊歩道は地域活性化の新たなモデルとして確立されます。

  • エントリーNo.47 AIroha

    patasky
    • 未来からやってきたフレンドリーな動物型の乗り物が、喜びとともにあなたを迎えてくれる世界を想像してみてください。それが「PataSky(パタスカイ)」です。「パタ」は柔らかい足音を表す日本語の擬音語で、ここでは地面を象徴しています。地上では、人々は独自の機能を持つロボットに乗り込んでAIと交流します。愛らしく親しみやすいデザインは、機械への恐怖心を軽減し、移動を楽しい体験にします。道路は摩擦と太陽光からエネルギーを集め、ロボットに動力を与えます。空では、山口県の象徴的な魚であるフグをモチーフにしたロボットが透明なチューブの中を滑空します。このシステムは高度差による重力を利用していて、夜間には光ります。PataSkyは、楽しく持続可能な体験を通して、人、自然、そしてテクノロジーを優しく繋ぎます。

  • エントリーNo.48 Chimney Squad

    The Vertical Trace
    • このプロジェクトは、未来の都市交通・サービスシステムを構想しています。国際輸送船からコックピットキャリア宇宙船、そして受信ステーション、都市国際公園、エントランスアートに至るまで、あらゆる要素がインテリジェントな設計によって連携しています。国際輸送船は車両を輸送し、コックピットキャリア宇宙船は乗客の輸送を確保します。受信ステーションはハブとして機能し、都市国際公園は都市内のサービスを提供します。エントランスアートは情報拠点として機能し、言語の壁を取り除きます。これらのシステムにより、旅行者は迅速かつ便利に移動し、文化とテクノロジーの両方の体験を楽しむことができます。

  • エントリーNo.50 Zoo Link

    Mikoshi no Michi
    • このプロジェクトでは、文化的な伝統をデザイン戦略として再解釈し、徳山夏祭りの神輿と山車巡行に着想を得て、集団的な動きを現代的なケーブルカーシステムへと変容させています。このデザインは、鉄道によって分断された都市と港を空から再接続することを目的としています。UC-win/Roadを使用してスクリプトを記述し、Engineer's Studio®で構造解析、Shade3Dでモデリング、そしてDesign Builderによる環境評価を行っています。インフラの枠を超えて、祭りの精神を日常生活にまで広げ、モビリティそのものを継続的な都市の祝祭にしています。

  • エントリーNo.51 Meshloop

    The Bustling Activity Spreading Out from The Station
    • 周南市の遊歩道には動物園などの主要施設がありますが、人口減少により利用者が減少し、インフラの維持管理に影響が出ています。市は都市利用を持続させるため、橋梁清掃(CATS-B)などの住民主導の取り組みを推進しています。遊歩道には遊び心のある設備や広場があるものの、単調な景観と急勾配が訪問者を遠ざけています。このデザインでは「愛着」に焦点を当てながら、地域の活性化に向けて良い面を強化し、課題を解決し、地域参加を促すことで、住民と都市の絆を強化します。また、歩行者デッキやパークレットによる賑わい創出や、スマートバスの導入による都市交通の革新も計画しています。

  • エントリーNo.57 N²K

    MEGURU
    • このプロジェクトのコンセプトは、物語性のある空間体験「MEGURU」です。地方都市では人口減少や空き家の増加は避けられないものの、その分、モビリティと自由な街路設計の可能性を秘めています。この強みを活かし、緑と文化の遊歩道である岐山通りと御幸通りに、一人乗りの自動運転AR車両を導入します。 これにより移動性が向上し、すべての人に移動の自由がもたらされます。空き地は快適な憩いの空間へと生まれ変わり、AR技術を用いた仮想住民が魅力的なスポットを紹介します。来訪者は実際の住民と交流しながら自分だけの物語を紡いでいきます。

  • エントリーNo.59 Echoist

    Trace of Homid
    • この作品は、徳山の港湾としての独自の歴史と、公共施設や動物園へと続く傾斜地を活かし、海から緑へとシームレスにつながる遊歩道を構想しています。徳山は観光客と地元住民が共存する場所であるため、防災対策と日常生活のバランスを図りつつ、魅力的なウォーターフロント観光体験を提供することを目指します。港湾交通と連携して人工的に潮力発電を行い、その電力で生き物とゆかりのある植物を栽培します。

  • エントリーNo.65 Palette

    Flavor Palettte
    • UC-win/Roadを活用した、周南市の活性化に向けたソリューションを模索するプロジェクトです。地方都市である周南市ならではの魅力である地域との繋がりを強めるため、新しい形態の自由設置型店舗「パレット」を提案します。このコンセプトは、地域の繋がりを強くするだけでなく、防災にも貢献するなど、魅力的であると同時に実用的なものになっています。

予選選考会結果発表

AIを活用した作品が多数、テーマ都市のコンテキストに焦点を当てたアイディアに期待

7月16日にローマで審査員による予選選考会が実施されました。国内外より多数の応募が集まり、31チームの予選通過が決定しました。今後は作品制作・提出およびノミネート審査を経て、11月のデザインフェスティバル2025-3Daysで最終審査と表彰式が行われます。

これまでの建築の応用、設計、交通シミュレーションに加えて、AI搭載の車両やバーチャル動物の登場、動物の健康のモニタリング等といった興味深い各種プロジェクトがありました。予選選考会では審査員の意見交換を行い、各チームへのフィードバックを個別に行っており、今後はテーマ都市のコンテキストに焦点を当てたアイディアに期待しています。

▲7月16日に行われた予選選考会の様子
審査員:モニター左下 池田靖史氏(審査委員長)、モニター右下 C・デイビット・ツェン氏、モニター左上 ミホ・マゼレウ氏、手前 コスタス・テルジディス氏

概要

本コンテストは、BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインを行なう学生を対象とした国際コンペティションです。課題とするテーマを具体的に示し、作品のデザイン性、アイデアの先進性やユニークさなどを競います。テーマに対して計画、設計、シミュレーションなどを実施し、総合的なデザインをVRデータで表現した作品を審査委員会が評価します。
提出作品としては、毎年のテーマとして提示される課題の内容をふまえて、VRシミュレーション、交通、橋梁・トンネル・道路構造、建築構造、環境、防災・避難など、最低2つ以上の設計結果を組み合わせたBIM/CIM活用データが求められます。フォーラムエイトのBIM/CIMツールとVRを大いに活用し、優れた作品制作および技術研鑽の機会としていただきたいと考えています。
作品制作にあたっては、各種ソフトウェア体験セミナーおよび技術セミナーが利用できます。また、BIM/CIM活用の観点から、異なる分野を専門とするメンバー同士でチームを作り、協働作業を行うことも奨励します。

Theme2025【山口県周南市】
動物園に続く道
―パブリック・エンターテイメント・プロムナード

  • 【周南市のまちづくりの概要】

    周南市は山口県に位置し、人口約13.4万人。江戸時代は徳山藩の城下町として栄え、明治以降は工業都市へと発展。現在は製造業を中心とした産業都市で、県内有数の出荷額を誇ります。
    中心市街地は戦災後の復興事業で整備され、新幹線駅の誘致などにより広域交通拠点として機能。近年は商業の空洞化が進む一方、駅前図書館の整備などにより再びにぎわいを見せています。
    歴史・文化資源としては、児玉源太郎ゆかりの神社や徳山動物園、美術・博物館などがあります。御幸通や徳山港周辺は景観資源としても重要。
    今後は、市民館跡地の活用、動物園のリニューアル、港周辺の活用などにより、回遊性と都市の魅力を高めていく予定です。

    周南市のまちづくり PDF(周南市都市整備部都市政策課)

  • ▲周南市中心市街地の取り組み(周南市のまちづくり PDFより)

  • 【山口県周南市の定例記者会見での紹介】

    テーマの舞台となる山口県周南市の定例記者会見において、学生向け国際コンペ開催のお知らせとしてVDWCが紹介されました。
    藤井 律子市長は「学生の柔軟な発想で提案される多様なアイデアを大変楽しみにしています。本市の学生さんにもぜひ参加していただきたい」また、「3D都市モデルの活用が新たな発想や連携の基盤となり、本市のまちづくりにつながることを期待しています」とコメントされました。

    周南市市長定例記者会見 YouTube(11:41~VDWCの紹介)

    【中建日報社 新聞記事掲載】

    3D都市モデルが世界大会の課題に 周南市 PDF(2025/05/28)

  • ▲市長定例記者会見(2025/04/24)でのVDWCの紹介

【主な貸与対象ソフトウェア】

  • ■VRCGソフト UC-win/Road
    3次元リアルタイム・バーチャルリアリティソフト。日本語・英語・中国語をはじめ多言語に対応。交通、道路、建築、環境、防災・避難などの様々なシミュレーションに活用可能。

  • ■UC-win/Road 環境アセスプラグイン
    UC-win/Roadの多様なリアルタイムシミュレーション機能を活用し、VRと簡易アセスメントを同時に評価可能なプラグイン。緑視率や日照障害の評価、太陽光パネルの反射光予測、壁面の日照・反射の検証が可能。

■耐震・構造解析 FEMソフト Engineer's Studio®

■建築土木統合BIMソリューション Allplan

■EXODUS/SMARTFIRE 解析支援サービス、避難解析支援サービス

関連セミナーラインナップ

審査員
  • VDWC審査委員長池田 靖史 氏

    東京大学 工学系研究科建築学専攻
    特任教授 建築情報学研究室

  • コスタス・テルジディス 氏

    同済大学設計創意学院 教授

  • C・デイビット・ツェン 氏

    国立成功大学 教授

  • ミホ・マゼレウ 氏

    マサチューセッツ工科大学
    建築学科 准教授

開催スケジュール
エントリー受付期間

2025年04月01日(火)~06月30日(月)

製品ライセンス
無償貸与期間

2025年04月01日(火)~11月21日(金)

予選選考会・結果通知

選考会:2025年07月16日(水)
結果通知:2025年07月18日(金)

応募作品受付締切

2025年09月19日(金)~26日(金)

ノミネート審査

2025年10月07日(火)~13日(月)

ノミネート発表

2025年10月14日(火)

公開審査・表彰式

2025年11月20日(木)
会場:品川インターシティホール(MAP)

各賞・賞品

  • ワールドカップ賞(1作品)

    賞金30万

  • 優秀賞

    賞金10万

  • 審査員特別賞各賞(4作品程度)

    賞金5万

  • ノミネート作品

    記念品

ノミネート作品に選ばれたチームには国内3名、海外2名を表彰式にご招待! ※国内は関東以外を対象とします。

応募要項

募集内容・応募方法
概要
BIM/CIMとVRを駆使して先進の建築土木デザインをクラウドで競う!
本コンテストは、BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインを行なう学生を対象とした国際コンペティションです。課題とするテーマを具体的に示し、作品のデザイン性、アイデアの先進性やユニークさなどを競います。テーマに対して計画、設計、シミュレーションなどを実施し、総合的なデザインをVRデータで表現した作品を審査委員会が評価します。
提出作品としては、毎年のテーマとして提示される課題の内容をふまえて、VRシミュレーション、交通、橋梁・トンネル・道路構造、建築構造、環境、防災・避難など、最低2つ以上の設計結果を組み合わせたBIM/CIM活用データが求められます。フォーラムエイトのBIM/CIMツールとVRを大いに活用し、優れた作品制作および技術研鑽の機会としていただきたいと考えています。
作品制作にあたっては、各種ソフトウェア体験セミナーおよび技術セミナーが利用できます。また、BIM/CIM活用の観点から、異なる分野を専門とするメンバー同士でチームを作り、協働作業を行うことも奨励します。
応募作品課題

Theme2025【山口県周南市】
動物園に続く道 ―パブリック・エンターテイメント・プロムナード

日本の超高速列車である新幹線の徳山駅がある地方都市は、周辺に拡大したエリアと一体になって今の名前を周南市と言います。徳山という地名も今も様々なところで使われており、徳山動物園もその一つです。この徳山駅と徳山動物園はほぼ一本の大きな通りで結ばれています。こちらにも部分ごとに御幸通りと岐山通りという二つの名前があります。

さて、名前はちょっと複雑ですが、構造は至って単純です。銀杏並木のプロムナード沿に市役所も図書館も郵便局も美術館も文化会館も高校も全て面しています。実はこれは第二次世界大戦に空襲にあった日本の地方都市の典型的な復興都市計画なのです。来訪者もよく通る全長2kmほどのプロムナードは片側2車線あり、歩道も広く、中央分離帯に樹木もあって、この街の顔とも言える最も重要な公共空間になっています。
今年のVDWCの課題となる場所はこのプロムナード空間です。21世紀を迎えこの街も住民の高齢化と人口減少という典型的な日本の地方都市の現象に直面しています。そのため課題となっているのは自家用車中心の暮らしから高齢者でも使える公共交通で結ばれた集約化された街に戻ることです。今後その解決に使われていく自動運転の新しいモビリティは小型バスのようなものからもっと小型で低速のものまで様々な可能性があります。すでに「ちょいのり百円バス」という循環バスが運行していますが、新しいモビリティのネットワークの中でこのプロムナードは地域コミュニティニティの中心としてさらに重要な役割を果たすのではないかと思われます。新しいモビリティと共に一般車両の交通量は減少も予測され、現在の歩道空間だけでなく車線を減らしたり、構成を変えたりすることで、単なる移動空間ではなく新たな公共的アメニティを持つ空間にできる可能性があります。

駅から動物園まで全て歩いても30分ほどです。もっと歩行者と共存のできるようなモビリティが主体になって、このプロムナード自体が市民や観光客を楽しませる、公園のような美術館のような図書館のような博物館のような動物園のようなパブリックなエンターテイメントの空間にできれば、人々の出会いや憩いの場所になってくれることでしょう。その時には座ってスマホばかりを見ているのではなく、リアルな人間との交流を促進するような情報デバイスの使い方が求められるのかもしれません。
近年日本は海外観光客にとても人気があり、その波は徳山のような典型的な地方都市の典型的な日本人の暮らしと文化への興味にまで押し寄せています。もしこのパブリック・エンターテイメント・プロムナードがそんな都市生活の魅力を創造し、体験させ、発信することができれば地方都市再生の新たなモデルとなることでしょう。

駅から動物園に向かう道に対してぜひ魅力あるアイデア提案を期待していますが、ただの提案ではなく、何らかの交通シミュレーションによる検証によってその有効性を提示してください。例えば車線を減らしても周囲の交通に悪い影響は出ないのか、新しいモビリティは十分に輸送需要に応えられるのか、安全が確保される歩行者の流動はどのくらいまでなのか、情報デバイスによる誘導はどのくらい歩行者流動に影響するのかなど、様々なものが考えられると思います。VDWCではこうしたシミュレーションでスタディされたアイデアが、大胆であっても説得力のあるものになることを期待しています。そしてその空間をまるで体験しているようなプレゼンテーションで示すことがこのコンテストの勝敗を決めるでしょう。

課題対象地VR

▲徳山駅と徳山動物園周辺

  • ▲徳山駅前

  • ▲徳山動物園

応募資格・基準
応募作品の制作にあたった参加者がすべて学生であること(社会人学生、2024年度卒業までに作成された卒業研究、制作作品なども対象)
3名以上のチーム制での応募に限り、各メンバーが担当した部分を明記すること
応募作品の著作権等

本コンペティションを通じて制作されたデータ、作品および成果物の著作権は、著作者本人にあるものとする。

フォーラムエイトは、著作者が制作したデータ、作品および成果物について、編集、加工などを行い、対外発表、研究発表、営業活動、広報活動として、HP、メールニュース、広報誌、書籍、雑誌、新聞等媒体での掲載・配布を行うなどの、二次使用許諾権利を持つものとする。

審査基準

作品制作ではUC-win/Road の使用を必須とする。また、フォーラムエイトのソフトウェア、ソリューションのうち最低2種類使用して設計・デザインされたものを対象とし、VRシミュレーション、交通、橋梁・トンネル・道路構造、建築構造、環境、防災・避難など、最低2つ以上の設計結果を組み合わせたBIM/CIM活用データおよび、これらの連携や設計・解析結果を説明するポスターについて、BIM/CIM およびVRの活用度、作成期間と品質、論理性・技術力、審美性・オリジナリティ、プレゼンテーション技術などの点で、いかにソフトウェアを活用し新しいデザインを創り上げたかを評価する。

公開審査・表彰式

開催日:2025年11月20日(木)
会場:品川インターシティホール(MAP)

ノミネートされたチームは、公開審査に参加します。不参加の場合は、表彰の対象となりません。
5分間のプレゼンテーションを実施し、VR-Cloud®によるクラウド上での審査・投票および、審査員による最終審査会を経て選ばれた受賞作品の表彰式を行います。
受賞結果は、後日フォーラムエイトHPにて発表予定。

関連ページ

学生向けコンペ参加者サポートのご案内

エントリー・作品応募の流れ
1.エントリー受付

エントリー受付期間中(2025年4月1日(火)~6月30日(月))にエントリーと作品概要をお送りください。
使用言語は、英語となります。
ブラインド(無記名)審査にて実施いたします。チーム名・作品名は、国名や学校名といった個人、団体が特定されないものに限定いたします。
下記ページより、チーム名、チームメンバーなどを登録してください。

エントリー・登録
※エントリー受付は終了しました

下記のフォームを使用し、作品の概要説明(英語100word)とイメージ画像で表現し、アップロードしてください。

エントリーフォーム

2.エントリー受付後

エントリー受付完了後、以下を別途メールにてご案内いたします。

・エントリーID
・作品制作用の提供データ・資料のダウンロードURL
・参加希望セミナー申し込みのご案内

製品ライセンス無償貸与

3.予選選考会・結果通知

7月16日(水)に予選選考会を行い、7月18日(金)に結果を通知します。

4.作品応募

予選通過をしたチームは作品応募可能です。
作品の応募は、後日別途ご案内する専用URLにて、作品の応募受付期間中(2025年9月26日(金)まで)に行ってください。

【提出物】

・使用ソフトウェア・ソリューションで作成したデータ
UC-win/RoadのVRデータ(著作権侵害にあたるデータは禁止します。)
※UC-win/RoadのVRデータではスクリプト(自動プレゼンテーション)設定が必須です。以下の点を守って下さい。
 -メインのスクリプト30秒を作成し、CMのように作品の主旨が伝わるようにして下さい。
 -その他、任意で1点15秒程度のスクリプトを複数作成してもよいですが、メインのスクリプトだけ見ても作品がわかるようにして下さい。
 -スクリプトには、独自の名称をつけて下さい。
 -クラウド審査は、768x432の解像度で実施されます。フォントサイズにご注意ください。

スクリプト作成手順(PDF、523KB)

・フォーラムエイトが提供するソフトウェアによる「作成データ」(2つ以上)

・上記を説明するためのA1サイズ(横使い)ポスター(PDF形式)
※使用言語:英語
 上下左右に10mmの余白を入れて作成して下さい。

お問合せ・ご質問等窓口

株式会社 フォーラムエイト 東京本社 Virtual Design World Cup担当
〒108-6021 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟21F
TEL:03-6894-1888 FAX:03-6894-3888
E-mail:bim@forum8.co.jp
URL:http://www.forum8.co.jp/

問い合わせフォーム

使用可能ソフトウェア
ライセンス無償貸与期間

2025年4月1日(火)~11月21日(金)

※ただし、製品により期間制限や動作制限、提供スタイルが異なる場合もあります。
※貸与するライセンスは本コンペでの使用に限ります。

対象ソフトウェア/ソリューション製品一覧

(貸出製品予定)◎:必須 ○:2つ以上使用必須

UC-win/Road
(Aimsun連携、VISSIM連携、マイクロシミュレーションプレーヤー、駐車場モデル読み込み、環境アセス、津波、土石流、出来形・点群等の各種プラグインを含む)

Allplan
建築土木統合BIMソリューション

Engineer's Studio®
3次元プレートの動的非線形解析

Shade3D

UC-1 Series
土木設計CAD(橋脚の設計・3D配筋橋台の設計・3D配筋BOXカルバート3D配筋CAD駐車場作図システム車両軌跡作図システムUC-1 BIM/CIMツール 他)

UC-1 Cloud 自動設計
BOXカルバート擁壁土留め工仮設構台RC断面計算FRAMEマネージャ 他)

DesignBuilder
建物環境・エネルギー解析

EXODUS/SMARTFIRE 解析支援サービス、避難解析支援サービス ※1

風・熱流体解析支援サービス ※1

自治体ソリューション ※2

パーキングソリューション ※2

VRまちづくりシステム ※2

スパコンクラウド® ※2

※1 BIMデータによる簡易解析サービスを提供
※2 BIMデータ活用を前提で、各種ソリューション・サービス(解析・レンダリング等)を限定的に提供。使用目的をご相談ください。

関連セミナー

応募者は、作品制作の対象ソフトウェア製品について、フォーラムエイトが主催するトレーニング・セミナー(有償または無償)に参加できます。
BIM/CIMおよびVRの活用に役立つ多彩なセミナーのラインナップを予定しておりますので、ご期待ください。

■主な対象セミナー(随時追加)

※11会場(東京・虎ノ門・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・金沢・岩手・宮崎・沖縄 同時開催)、オンラインにて開催

過去の受賞作品

  • 第14回 ワールドカップ賞

    Ocean 所属:日本大学(日本)

    Marine Amoeba
  • 第14回 優秀賞

    LUCKY CLOVER 所属:国立高雄大学(台湾)

    Trifolium Bay
  • 第14回 審査員特別賞
          Architectural Informatics Award(池田靖史氏)

    Caffeine and nap 所属:国立高雄大学(台湾)

    Floatropolis
  • 第14回 審査員特別賞
          審査員特別賞 Perplexity Award(コスタス・テルジディス氏)

    MTKL 所属:香港理工大学(中国)

    Spades Minato Town
  • 第14回 審査員特別賞
          Future Vision Award(C・デイビット・ツェン氏)

    The Lunar Emissary 所属:ベトナム国家大学ハノイ校(ベトナム)

    Future Eye
  • 第14回 審査員特別賞
          AI spiritual Award(長倉威彦氏)

    HOCHIKIs 所属:日本大学(日本)

    Again, starting in Boston with AI Cylinder.
過去コンテスト表彰式の様子(Virtual Design World Cup(VDWC) 第14回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド/2024年11月)
過去コンテスト作品紹介